カメラ内蔵のインターバルタイマーはK-7辺りの世代から搭載されて来た便利機能の一つです。

アストロトレーサーと並び、星を撮りたくさせるワクワク感の有る機能ですね 😀
しかし、O-GPS1を必要とするアストロトレーサーと違い、いつでも試せるのに試したことがなかった機能の一つでもあります。。
なんか、時間かかるしめんどくさそうだったので・・

2016年年末のある日、天気の良い晩に予定が空いていたので、インターバル合成で星の軌跡の撮影に挑戦することにしました。
一晩中月が出ている週でしたが、軌跡は星が写りすぎてもウルサイのでちょうど良いかな?というタイミングでも有りました。

IMGP7027-Edit.jpg
これが撮れるまで、思ったより長い道のりでした。。

説明書を用意

普段、紙の(それも妙に厚い)説明書を持ち歩いたりしませんが、慣れない機能なので説明書を用意しました。

幸いAmazonプライム会員の特売でKindleが3,000円程で購入できたので、PDF版をKindleに入れて持っていきました。
長い長いインターバル撮影の合間の時間つぶしに読書でもしようかという思惑もあります。

インデックスもちゃんと機能するので、目的のページにジャンプできます。

説明の意図を正しく読み取ることが難しい

インターバルタイマーを使用した撮影に関するページがコチラです。
今回はインターバル合成の方を行います。

基本的には難しい話はない様にみえますね。
ただ、「撮影間隔」の認識を誤るとひどい目に会います。。。

失敗1

先ず基本設定を

f 2.8
SS “30
ISO 800

としました。

その他撮影に関する設定は

  • ノイズリダクション:OFF
  • 長時間ノイズリダクション:OFF
  • RAW + JPEG(SD1:RAW・SD2:JPEG)
  • ソフトフィルター使用

そしてインターバル合成の設定を

合成方法 比較明
途中経過保存
撮影間隔 2秒
撮影回数 225回
開始トリガー 即時

としました。
SS 30秒と間隔2秒で合計32秒、225回で約2時間分の軌跡を撮影する想定です。

設定を終え早速シャッターボタンを押し撮影を開始させました。
2〜3分側に立っていましたが、三十数秒に一回毎にシャッターが切れていることを確認しました。
この先2時間も暇を潰さなければ成らないので、テントを張ってお湯を沸かして暖をとることにしました。

テントを張り終え、沸かしたお湯でコーヒーを入れ、Facebookを少し眺めていましたが全然暖かくないのでやっぱりテントを畳み、車に撤収する等していたら小一時間が過ぎていました。
片付けが一段落したのでここで一旦カメラの様子を見に行くことに。。。

すると見事に止まっていました。

撮影枚数を確認すると僅かに15枚。
しかも手ぶれ補正をONにしたまま(+僕のTAMRONが17mmの時に24mmと間違った焦点距離をボディーに送る)撮っていた為軌跡がヨレヨレでだいぶ前衛的な写真が取れてしまいました :mrgreen:

そしてもう一度やってみますがやはり15枚で止まっていました。(最初の撮影開始から既に2時間ほど経過・・)

時間にして約7〜8分。
ネット検索で既にインターバル撮影をしている人の記事を幾つか調べてみますが、何故かSS 30秒でやっている人が見つかりません(^^;
そこで経過時間とSS・撮影間隔の時間を掛けたり割ったりし、何パターンか設定を試した所。。どうやら「撮影間隔 × 撮影回数」で終わっているのではないか。という仮説にたどり着きました。

であれば、撮影間隔はSSの30秒を上回る設定にしなければ行けないようです。。。

失敗2

という訳で撮影間隔を32秒にして約30分分の60回に設定しました。
しかし今度はシャッター間隔が30秒ほど空いてしまう結果に。。。

正解

結論から言うと、「失敗2」は次のシャッターまでの間隔(2秒)が短すぎた事が原因でした。

最終的に

合成方法 比較明
途中経過保存
撮影間隔 35秒
撮影枚数 60枚
開始トリガー 即時

で、丸っと60枚、30分ちょいの軌跡の撮影に成功しました
設定内容のイメージを図にしてみました。。

RAW+JPEGの設定のせいか、思ったよりも書き込み等の処理に時間がかかっているようです。
この辺の設定を詰めればもっと間隔を短くできるかもしれません。(端の方の星のつながりが怪しい。。)

撮影終了して

なんだかんだあって、結局4時間ほどかかってしまいました。。
12月の寒い山の上、、実のところなによりの失敗は食べのの用意を忘れてしまったことです。。
結果3時間あまり白湯(コーヒーばかりも辛いので)を飲む羽目に 😥
しかしコレで次からはスムーズにインターバル合成が行えそうです!

撮影後面白かったのが、軌跡が写った状態のRAWが出来上がる事。
そのままPhotoshopで色調整できますし、基本的には普通にSS “30 で撮影した写真として扱われるので、Photoshopのレンズ補正やDigital Camera Utilityでの編集も出来ます。

トップの写真はPhotoshopで調整したものですが、普通に撮って出しのJPEG(カメラ内現像)でもなかなかいい感じです。

IMGP7028.jpg
トップと同じファイルをカメラ内現像で出したJPEG

こういった画作りがやりやすい点がPENTAXの好きな所です 😉


星の軌跡は簡単に撮れる(今後はねw)ので、次はプラスαしてもっと面白いものを撮りたいですね。
さぁ〜なにをしようかな?